らんちゅうの繁殖と産卵は、ただぼーっと見ているのではなく、飼い主がある程度狙って配慮してあげる必要があります。
しかしそうは言っても生き物の交配ですので、時には思うように動いてくれない事もあります。
今回は、それを前提としたお話であり、繁殖と産卵の基礎的な内容に付いて触れていきたいと思います。
まず、らんちゅうは、つがいを見つけて繁殖の準備を始めます。
つがいを作るのは簡単で、同じ水槽にオスとメスを二匹にしてあげるだけでOKです。
つがいの見つけ方は、各飼い主によりけりですが、身体の大きさや模様はメス、そして尾はオスから受け継ぎやすいという点は必ず留意しておきましょう。
必ず思惑通りの仔が生まれる訳ではありませんが、概ね上記の法則に伴っているのがらんちゅうの繁殖であり、産卵時には水温変化に注意しつつ、稚魚が生まれやすい環境を整えてあげるようにしましょう。
産卵をするタイミングとしては、メスのお腹がぽっこりと膨らんできますので、その時にオスを水温の低い水槽に移し、精子を出しやすい環境に持っていけば、後は自ずと自然な繁殖を行ってくれるようになりますよ。
らんちゅうは、仔引きをし、意図する稚魚を生み出す事が重要となります。
仔引きという単語から稚魚を選定する作業を想像している人も多いかと思いますが、魚の場合、特にらんちゅうの場合には親魚を選定する作業、そして稚魚を孵化させるまでを仔引きと表現しています。
そのため、らんちゅうの仔引き作業は親探しから開始していきます。
親魚は、身体や模様はメスから、尾ひれの形・サイズはオスから引継ぐ傾向があります。
そのため、元気一杯に泳いでいるオスを選び、その中で最も優れていると感じた尾ひれを持ったオスを繁殖用として選んでいきましょう。
メスもオスと同様に選び出し、後は二匹をつがいとして認識させることが次の作業となります。
基本的には二匹を同じ水槽に入れてあげることで、簡単につがいとして行動するようになりますので、後はメスのお腹が膨らんでくるのを待ちましょう。
基本的にらんちゅうの仔引き季節というのは4月が一般的な季節になるのですが、多くのブリーダーは既に1月から仔引きの選定作業を行っています。
長くつがいとして生活させた方が、産卵の際にストレスが少なくなるという発想のためです。
らんちゅうは、選別をして上げることで、より伸び伸びと飼育する事が可能になります。
らんちゅうの選別とはその字の如く、明確に飼育していくランチュウを選び出す作業になります。
これは、あぶれたらんちゅうを破棄する作業ではなく、あくまで意図的に優れた品種を残すための選定作業となります。
この点を絶対に誤解しないようにしてください。
ではなぜらんちゅうの選別を行う必要があるのか・・・?
これは、らんちゅうが複数の仲間と生活をする事で、ストレスを抱えるという性質があるためです。
そのため、青仔の段階である程度飼い主がグループに分けてあげる必要があり、より元気の良いらんちゅう程、個体数の少ない水槽で飼育してあげる必要が出てきます。
一度らんちゅうを繁殖させると分りますが、正直、自分で手塩にかけた子供を選んでいくとういのはかなり大変な作業です。
親の憂眼がありますからね。
その状況下で青仔の段階から尾ひれに特徴のある稚魚を選び出す事がらんちゅうの醍醐味であり、大人になった時の喜びに結び付くという事は是非とも覚えておきましょう。